DAISYコンソーシアム主催・インクルーシブパブリッシングフォーラム・キックオフミーティング概要(2021年2月)

2021/02/25

2021年2月9日、DAISY Consortium主催の同ミーティングがオンライン(ZOOM会議)で開催され、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデン(EU27から)、カナダ、インド、日本、ロシア、スイス、英国、米国のDAISY関係者が出席した。

このミーティングにより次のようなことが確認された

確認事項

・支援技術を生み出す企業の重要な役割は、本や読書アプリと互換性があるべきであり、教育教科書のデジタル化は大きな課題である

・出版物がアクセシブルでない場合、読書アプリケーション等を用いても、コンテンツをアクセシブルにすることが困難な場合がある。

→委託条項として、支援技術開発者および教育への言及を含むように修正されることが合意された。

・フォーラムは2021年に数回開催され、日程は今後決定される予定。

・メールリスト等で、メンバー間で緊密に連絡を取り合うことで、様々な国での関連情報や出来事、法的決定事項(範囲や定義など)に関する理解度を深めることができる。

・最初のタスクとして、すでに進行中の作業が重複にならないように注意する必要があり、実施中等の作業のマッピングを行う必要がある。

・フォーラムのメンバーシップの拡大として欧州障害フォーラムや欧州視覚障害フォーラムなどの障害者団体や、欧州出版社連盟や全国出版社協会などの出版業界、欧州員会へも取り組みについて情報提供を行う。

 

2019年に成立した欧州アクセシビリティ法について、DAISYコンソーシアム会長であるMaarten Verboom(Dedicon)氏は、歓迎の挨拶において、このプロジェクトの目的は、欧州アクセシビリティ法がより多くのアクセシブルな出版物を生み出すことを確実に支援することであり、 フォーラムは、利害関係者がより良い結果を得るためにアイデアや活動を効率的に共有し、不必要な複製の重複や齟齬をなくすことを目的としていると述べた。

日本のATDO の河村宏氏は、欧州アクセシビリティ法の実施の成功が世界の他の地域にプラスの影響を与えることは明らかであるとして、「日本DAISYコンソーシアムのメンバーであるATDOは現在、エジプトでDAISYに関するODAプロジェクトを実施しており、人間のナレーションを使用してアクセシブルな形でのアラビア語のコンテンツを増やしたいと考えている。 マラケシュ条約のエジプトによる批准は、アクセシブルなアラビア語のコンテンツを世界中で共有するプロジェクトの目標の1つである。 欧州アクセシビリティ法は、欧州外に住む人々の読書状況にプラスの影響を与えると同時に、アラビア語の本など、ヨーロッパ以外で作成されたアクセシブルな読書資料を、ヨーロッパに住むプリントディスアビリティのある読者に共有することができる。 ATDOは、欧州インクルーシブパブリッシングフォーラムのイニシアチブを歓迎し、フォーラムの活動に積極的に参加したい。」と述べた。

今後のフォーラムの活動に期待したい。

以上


M.A